SGP2月例会 |
2月の定例撮影会は、用意万端で臨まれた会員諸氏にとっては、好天に恵まれて良い作品ができただろうと思っていました。その実、今回はどの作品が賞を取ってもおかしくない良い作品が揃ってしまいました。私は夜勤明けでヘロヘロで参加したこともあって、いつもより集中力に欠ける創作活動だったので、これといった写真がみあたらず、かなり悩み苦しんで、なんとか5作品エントリしました。
72作品ものエントリ中「ウーン」と思わず唸ってしまうすばらしい作品が多数あり、今回はダメかなぁと思っていたのですが、こんな状況にもかかわらず
そうそう・・・出席されたモデルさんは・・・熊谷のぞみさん、山岡マリーさん、なんと!佐原静香さんも!さらに佐藤舞さん、葛城ありささん、村元絵理さん、水谷由香里さん、浜田りえ子さんと次々に登場し例会の後半に気がつくとなんと8名ものモデルさんが勢ぞろい。今回もにぎやかな例会でした。
2009.2.28 一部訂正。入選と入賞ではかなり意味が違いますね。お祝いのメッセージを下さった皆さま申し訳けございません。orz
で、先ずは
この写真の仕上げにはかなり悪あがきをしました。通常デジカメの場合、RAWで普通に現像して、これほど顔を明るくしたら白い帽子のハイライトは完全に飛んでしまいます。でも、白飛びしたらせっかくの毛糸の質感がもったいない。そこで、今回はHDR(High Dynamic Range)写真を試してみました。有名なPhotomatrixというソフトの試用版を使って、+2,0,-2の露出補正をしたjpegデータからハイライトの諧調が残るようにしてみました。
しかし、HDRは諸刃の剣。「顔の諧調が普通の写真よりもノッペリして平面的だ。」「マゼンダが強すぎる。」との指摘がありました。やはりトーンが圧縮されているので、顔のメリハリが足りなくなります。また色補正が難しい。製品版だと、細かい調整ができるらしいので、追い込むには更なる投資が必要なようです。^^;
新しいGタイプの50mmレンズは、従来のAFのDタイプと違って、開放でも広範囲にシャープでボケも良いのですが、周辺減光が少なくて写真らしい劇的な味付けが物足りないような・・・
K氏がセッティングされた赤い布をバックに黒髪が風に吹きさらされているところを写しましたが、ダメ出しがありました。「顔にかかった髪を直せばよかった。」
葉の反射による盛大なリングボケを背景にしてみました。しかし、先輩会員からは不評でした。「こんな背景は五月蝿すぎる。」「このレンズは背景が暗い海で反射光が散らばるようなときに使うべきだ。」
・・・orz・・・夏の海で再挑戦したいと思います。
フィルムはT-MAX400でmicrodol-X1:3希釈で現像しました。T-MAXに似たトーンではありますが、粒子が粗くて、ハイライトの粘りがなくて諧調の破綻がしやすいようです。このフィルムで艶っぽいトーンを得るにはポジフィルム並の正確な露出が要求されるようで・・・
さらに特記すべきは、今月の例会の終了を迎えるにあたり、副会長から会員として襟を正すべく重大なアナウンス。この場で詳細は書けませんが、帰路にご一緒した役員さんと先輩会員さんの話から理解した真相をかいつまんで言えば、SGPは水着モデルをメインに撮影をするが、健康的な女性美を作品にする写真クラブであって、当撮影会は決して俗物的なエロい写真を撮る場所を提供するものではないということ。「湘南女性写真研究会」という名称の意味は意外に重いものであるということ。
女の子写真を撮りたい理由は人それぞれあって、写真表現も色々あって当然だと思います。しかし、各撮影会団体にはそれぞれポリシーがあります。改めてSGPが25年以上も存続している偉大さを知りました。
良かったですね~~
素晴らしい写真ですね。
4枚目のングボケも良い感じですね~~
HDRとは、一本取られましたな・・・(^^;)
HDRは、よく風景写真で使われるんですけどね。
CS3にあるんですけど、使ったことないです(^^;)
さて、肌がのっぺりした・・・と理由ですが
たぶん、これじゃないかと思います。
>+2,0,-2の露出補正をしたjpegデータからハイライトの諧調
Jpgで処理を行ったため、階調落ちが発生したんじゃないかと・・・
Jpgは、明暗に敏感で、色合いに鈍感という人間の目の特性を利用して、目立たない部分の情報を捨てています。(非可逆圧縮と呼ばれるものです)他の要因もありますが、微妙な階調を形成する部分は捨てられていると思います。非可逆圧縮の場合は、元の情報は戻すことが出来ません。
圧縮率の設定で変わることもあります。
Photomatrixの仕様によると、jpg以外にも、psd,tifもサポートしていますので、こちらで加工されることをおすすめします。
psd,tifは、可逆圧縮なので、元の情報が戻ります。
(tifについては、jpg圧縮を指定した場合はこの限りではありません)
いい試みなので、またHDRの作品楽しみにしています。
それでは・・・(^_^)/~~
HDRは一長一短でなかなか取り扱いが難しいですよね。
こればっかりは色々試していかないとわかりませんです。
特にモニターでみたのと焼いたのではまた違いますから^^;
個人的には三枚目がいいです。
白の透明感を意識し過ぎたようで、結果的に肌のトーンとカラーバランスが決まらなかったわけです。最終的な作品に仕上げる工程は、銀塩プリントもパソコンプリントも違わないと、つくづく思います。
毎度お世話になります。
確かにjpegは階調が間引かれているかもしれなくて、そのようなデータを使ったら、微妙なグラーデーションが表現されずノッペリになることも考えられますね。Nikon Capture NXにはTIFFで出力するオプションがあるので、考察してみようと思います。
そうなんです!モニターだと白飛びしているのにプリントだとちゃんと階調が表現できているし、通常の現像出力と同じ色合わせしたつもりが、カラーバランスが違うし、まだ思考錯誤の状態です。
実は三枚目が今回一番気に入っている写真なのです。
ただここのセッティングは、各々思う所がありすぎ、互選という観点からは票が割れやすく、不利になりやすいのかなと勝手な推定をしてます。
言いたいのは、クラブのコンペは、結果だけを気にすると己を見失い、真の目的は自分の位置を正確に把握することだと思ってます。
どうやら、全くわかってない人がいたようですが・・・。口とショット数だけ人の倍以上達者で。(苦笑)
リングボケの件ですが、単独で見た場合、私も好きではないのですが、それに負けない主要被写体だと話は変わってくると考えます。具体的には某(現役)モデルがキンピカの格好で来たらどうなります?
最後の件に関して。残念なことですが、かつても似たような騒ぎはあったのです。除名の場合は回状が書面で回り、その点は違いますが。なお、そうした回状を提案したのが今回の当人です。
人づてに聞いたことをベースに物を言ってますし、「カサンドラ牢獄に入ってるトキ 」状態ですが、その場にいないのにそこにいる人間より物が見えるということもあるのです。何しろそのソースが複数ですので。持つべきものは良友。
アドバイスありがとうございます。なるほど、画像処理という科学の力ですね!笑
「自分の位置を正確に把握すること」というのは、SGPのメンバーが目指す作品の方向性に対して、自分の作風がどの程度マッチするかどうか、ということと考えています。
最後の件について、事の顛末の全容を知らないので自分が思っていることが正しいのかわかりませんけど、モデル撮影は、一般人の生活活動の観点だとNGなことが、芸術的な創作活動としてはOKみたいなシチュエーションが往々にしてあると思います。SGPではどこまで許されているのかが、気になっています。